川西町議会議員芝 かずや

活動報告

六次産業

 今週は、勉強会が続いています。8日の月曜日に川西町議会で石川県内灘町にまちづくりの取り組みに関して行政視察に行き、10日の水曜日には、山添村議会と磯城郡の議会議長会の共催で毎年秋に取り組んでいる研修会で、食環境や地域力創造等でジャーナリスト、アドバイザーとして多方面で活躍なさっている金丸弘美さんの講演を聴く機会が有りました。

 皆さんは六次産業と言う言葉を聞かはった事が有りますか。産業分類の呼び方としては、農業や水産業など物の生産に直接携わる産業が一次産業で、それを材料に加工する分野を二次産業、その生産物の流通や販売を三次産業という具合に分類しているんですが、この区分を農業生産者など第一次産業に携わる者が、加工し販売する形態をとる事で、その間に発生する付加価値を農業者自身が直接得る事でこの分野の活性措置を図る取り組みを、六次産業と言う風に呼ぶんだそうです。一次産業の1と二次産業の2と三次産業の3を足すと6になることから、そういう風に命名された造語だそうです。

 全国では、この分野で多面的に取り組んでいる地域が結構存在しているようで、成功しているところは、それが新たな産業として定着し、農村の活性化につながり若者の定着と就職の新たな方向性が見出されているようです。この近くでは、明日香の駅前で実施している農産物の直売所もその一つのようで、結構な年間売り上げになっているようですし、行かはった方も多いのと違うかと思いますが、ちょっと東へ行った三重県伊賀市のモクモクファームもこのパターンの成功例の一つのようであります。講演での紹介は有りませんでしたが桜井市の笠で営んではる、そばの生産販売もこのパターンに上げられると思います。

 話を聞いていて感じた事は、同じ農業生産でも一工夫を加える事で、この六次産業へとつながり、それが新たな産業として定着する可能性を秘めていると言う事です。いろんな工夫がなされていますが、話を聞いて「なるほど。そうか。」とは誰でもなりますが、最初にそれを思いつくその発想は、なかなかできませんので、そこが、難しいところですよね。しかしまぁ、それをせん事には、成功も何も有りませんから、知恵を絞る以外には有りませんがね。
 結構、農産物を中心にこの分野の経営見通しは厳しいものが有りますし、大変なんですけど、それを乗り越えるべく、頑張っているのが農業者等の実態です。ところが、その前に新たに立ちはだかる大問題が今、登場してきました。それは、これから日本政府が参加しようとしているTPP(環太平洋戦略協定)と言う貿易の枠組みです。これが実施されますと、より一層の自由化が促進され、米などの関税が外される事になり、すでに輸入品に押されているオレンジや牛肉、トウモロコシや大豆、小麦などと同じように、我が国の主食であるコメが大打撃を受けるだけにとどまらずに、壊滅状態も必至と心配されている問題です。ですから、JAを中心に一大反対運動が全国展開されているのが実態です。せっかく、ええ話が聞けたと思てんのに、こんな事が進められてしもたら六次産業の創造展開どころの話では無くなります。これはこれで新たな問題として何としても阻止せん事には、それこそ、六次産業の展開で活性化を目指すどころの話では無くなります。

川西町のブランド品として、これからどう言う発展の道を辿るのかまだまだ未知数ですが、ゆるキャラの〝ネッピー〟も登場し、生産、販路の開拓に乗り出そうと頑張っている『結崎ネブカ』のネギへの取り組みが待たれているわけですから、頑張らねばなりません。今日の話を機に、知恵を絞り工夫を凝らして活路の発掘につなげるように頑張ろうとやる気を注がれました。

川西町の新たな取り組みとして展開しつつある、住民の皆さんの意見の集約を一層広げて、みんなの知恵で六次産業へと花を開かせようでは有りませんか。よろしくお願いします。












ぜひ、ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
 
川西町議会議員
芝 和也

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