川西町議会議員芝 かずや

活動報告

顔向け

  六月も第二週が始まりました。今年の梅雨入りは例年より少し早めとの事ですね。六月に入って町内のたんぼにも一斉に水が引かれ始め、田植えも順調のようです。知り合いの農家でも、「もう植えたで」と言う声を大分聞くようになって来ています。
 さて、米作りには水は欠かせません。今では、遠く吉野川の水が、農業用水として奈良盆地の各水田を潤すように分水が整備されていますので、梅雨前線の北上が、仮に少々遅れても昔のように水の心配をすることも無くなりましたが、この実現までには相当の苦労が有ったようです。
 小学校の時に郷土の歴史で一通りは習いましたが、なかなかスケールのあるすごい話です。なにしろ、話は江戸時代の初期にまで遡るわけですから、実に300年の歳月が費やされて今日の吉野川分水が完成していますので、どれほどの人の手が加わった事になるんでしょうね。その間、立ち消えになっては火を灯し、消えては灯しと、先人の苦労が偲ばれます。吉野川の水を奈良盆地に引けば、下流域の和歌山県紀ノ川の水が確保できませんから、それをカバーするために紀伊半島中部山岳地帯で袂を分けて、和歌山県新宮へ注いでいる十津川の水を方向違いの紀ノ川へ引っ張るわけです。なかなか大した事業です。そして、それぞれの川の水を確保するべく、吉野川水系には吉野町に津風呂ダムを、川上村に大迫ダムを建設する。それから、紀ノ川に向けては十津川水系に猿谷ダムを建設して、その水をトンネルを掘って紀ノ川まで引っ張ってくる。まさに壮大なプロジェクトです。昨今の無駄なダム建設とは大分中身が違います。暮らしに根ざした、最もな要求から計画が積み上げられたダム建設と、総額先にありきのダム建設とは、その発想も必要性も根本的に異なる話です。要求に根ざして必要に応じた予算の使い方を、こうした先人の足跡からも大いに学ぶべきですし、それに取り組む真っ当な政府と政治をみんなで打ちたてようではありませんか。
 さぁ、水の心配が無くなったので、存分に米が作れるようになって万々歳かと言えば、どうしてどうして、肝心のこの米作りに先の見通しが暗雲垂れ込めていて、展望が見出せそうにはありません。いったい日本の政治はどうなっているんでしょう。長年の日本政府が布いて来た農業政策が完全に失敗している事は火を見るよりも明です。それは、減反につぐ減反の上に、生産者を枯渇させる価格保障の貧困化により、今では、ペットボトルで販売されている同じ量の水よりも米の価格が下がってしまい、作り手の暮らしが成り立つ状況に無いからです。

加えて、地球温暖化の影響で、世界規模で起こり始めている深刻な食糧危機との兼ね合いでは、日本の果たす役割は決定的ですが、これまた罪が大きい。国内で十分な食料生産ができる土壌が有るにも係わらず、これまで執って来ているように、財界に頼まれてその生産を放棄させて、農産物は輸入に頼る施策を布いているわけですから。
 国民と世界に顔向けができないようなこんな過ちは即刻中止し、瑞穂の国にふさわしい穀物の自給政策をきちんと執るべきです。皆さんはどう思わはりますか。

われわれの主食である米作りが始まる六月に入って早々に感じたしだいです。




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川西町議会議員 芝 和也

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