川西町議会議員芝 かずや

議会報告

平成21年川西町9月議会 2009年9月11日

取り上げた問題


『肺炎球菌ワクチンと、ヒブワクチン接種への公費助成について』



問い(芝 和也 議員)
 国に先駆けて自治体独自の取り組みとして、地域住民の健康増進に向け任意の予防接種への公費助成が膨らんでいる。そこには、自治体本来の姿勢が表れている。
 今日、高齢者の死因の1/4が肺炎球菌などの細菌性の肺炎で、感染時の死亡率が高くその対策が求められており、予防効果とともに治療効果も高いと認められているのが肺炎球菌ワクチンの接種である。
 また、子どもの細菌性髄膜炎は子供が保持するヒブ菌が血液中に侵入して、脳を包んでいる髄膜に炎症を起こす病気で、死亡率が5%近くになっており、欧米では、早くからヒブワクチンの定期接種(無料)化が取り組まれ、結果、発生が抑えられてきており、WHOは、1998年にすべての国に定期接種化を勧告している。
 そこで、これらのワクチン接種に対して、本町でもその促進を促し、住民の健康増進に向けた取り組みとして、肺炎球菌ワクチン並びにヒブワクチン接種に対する公費助成を求める。



答え(上田 直朗 町長)
 ご指摘の肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンの接種は、現在、任意接種となっており、肺炎球菌ワクチンは一回の接種で八〇〇〇円程度が、ヒブワクチンは4回の接種が必要で三〇〇〇〇円を超える費用が必要になる。
 細菌性の肺炎では、インフルエンザに感染した高齢者の1/4がこの肺炎球菌によるものと言われており、若い人に比べて死亡率も高い病気である。肺炎球菌ワクチンの接種は、細菌性の肺炎感染の予防効果も高く、治療においても抗生物質も効きやすい事から、その効果が認められて来ているところである。
 また、子どものヒブワクチンの接種は昨年十二月に認められ、以来、取り組みが始められたものであるが。国内の細菌性髄膜炎の7割はヒブ菌によるものとされ、細菌性髄膜炎の予防にこのヒブワクチンの接種が効果的に働いてきているようである。何れも、一方では、一部に副作用の問題や、効果に疑問視する声が上がっているようであって、現在、任意での接種にとどまっているのが現状である。
 ご提案の公費助成については、現在、県内では1市1村でとりくまれている。本町での公費助成については、副作用などの問題点を十分に踏まえた上で検討し、実施の有無を見極めて参りたい。


問い(芝 和也 議員)
 ワクチン接種の効果は町長の説明のとおりであり、これらのワクチン接種への公費助成については、副作用等リスクの問題が克服されれば実施したいとの意向とお伺いした。
 今日、こうしたワクチンの定期接種化が求められており、おそらく、そうしたリスクについては、国で検討が重ねられる問題だ。自治体としては、任意接種の費用負担について、どう応援するのかが問われている。町長も効果は認めておられるし、助成する事で、健康増進と医療費の安定につながる問題であり、自治体としてはこの観点が大切だ。
 実施に伴う費用だが、人口分布からも概ね300万から400万程度の範囲で収まるだろう。町長の手腕からして決して不可能な額では無いはずだ。後は、判断だけである。自治体の打つべき手立てとして判断をお願いし、改めて助成に踏み切るよう求める。



答え(上田 直朗 町長)
 こうしたワクチン接種については、一部に疑問視する声が出ている事からも、慎重に検討して参りたい。
 公費助成をして、接種の促進を促す事からも、やはり、こうした点を踏まえて、よく確認して認められれば実施して参りたいし、こうした医学的な部分を研究して結論を出して参りたい。









是非、ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
町会議員 芝 和也

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