川西町議会議員芝 かずや

活動報告

決断

 今日から暦が一つ進んで7月ですね。どちらさんも元気にお過ごしですか。梅雨明けはいつ頃になるんでしょうか。例年ですと夏休み前くらいにはやって来る梅雨明けと共に一気に夏の太平洋高気圧に覆われて、ピーカンの天気とともに一気に気温も上昇し、連日の猛暑日が新たな記録を作って行くような事になるんでしょうが、今年は、梅雨の最中から既に始まっているようで、この一週間ぐらいは、ニュースの話題もこの手の話がしきりでした。
 皆さんも暑さ対策は十分に心得てはる事でしょう。とにかく各自が工夫を凝らしてしのいで乗り切るしか在りませんが、今年は、原発事故から電力源をこれに頼らんようにしようと言う事で、節電も大いに呼び掛けられていますし、何かと大変ですが、お互い頑張りましょう。そうそう、熱中症ですが、人の体は暑さ対策として汗をかいて体温調整しますが、その調整には、体が環境の変化に慣れるまで10日程度は要るようですから、暑くなり始めた今の時期が特に熱中症には注意が必要との事らしいですので、しっかり水分補給をして、風通しを良くし、外出時も日傘などを活用して直射日光を避ける等、この時期こそ要注意だそうですよ。お気をつけください。
 さて、その節電ですが、やはり脱原発を進めるには、原子力にとってかわる電力源を確保するまでは、これまで原発に依存して電力を確保して来た分、不足が生じる事から来ている取り組みです。で、節電をしながら暑さに耐えんのか、それとも安全性をしっかり確保して必要な電力を賄うべく原発に頼るのか、見たいな天秤にかける話もあちらこちらで聞こえて来ていますし、政府も、その傾向から抜け出てはりませんから、脱原発の動きが本格軌道に乗るには、まだまだ相当の時間を必要としそうな雰囲気ですね。下手をしたら「原発は安全やったら動かしてもええで」見たいな話ですから、今度の事故を何と心得てはるんでしょうか。原発が安全と言うのは、「今度のような事故が起こらんかったらそんでええ」と言う事でしょうが、事故を起こさんと人のコントロール下で正常に運転されている原発からも、毎日、発電量で100万kw当たり、広島型原爆3発分の死の灰に相当する放射性廃棄物が排出されていまして、しかも、その処理をする術を我々人類は現時点では未だ持ち合わせていない未完成の技術レベルに有る訳です。だからこそ、今度の事故を収束し、漏れた放射性物質の処理をする術を持っていないだけに、史上最悪の放射能漏れ&汚染事故を起こしてしまった主因になっている訳ですから、これを踏まえず一体どう言う事かと、少なくない国民は怒りでいっぱいの事で在りましょう。
 電力が必要な事はだれもが十分に分かっている問題です。で、人がそれなりに不自由なく毎日を過ごして行くための電力量なんかも既に分かっている事でしょう。問題は、この電力をどうやって賄うかになりますが、前提として、脱原発に取りかかかろうとするならば、まずは、それ決断し決定せん事には、話が始まりませんから、政府の責任は重大ですし決定的です。県内でも、この六月議会で我が川西町議会、お隣の広陵町議会、それから橿原市議会などを始めいくつかの議会で政府への脱原発のエネルギー政策を求める意見書が議決されていますし、全国的にもこの手の動きはどんどん膨らんでいるし、今後は、ますます加速して行く事でしょう。それは、原子力はひとたび事を起こせば人の手に負えない未完成の技術を本質的に抱えている事に、事実を持って誰もが気づかされたからに他なりません。
 そして、今度の原発事故を契機に多くの国民が原子力や放射能などについて、これまでとは比べ物にならないくらいに関心を持ち、各々勉強をし始めているのは確かな事で、それは、「原発っちゅうのは、丈夫にしっかり作られているから全体安全なんやで」と、これまで聞かされて来た事に基づく認識とあまりにもかけ離れていたからに違いないでしょう。何せ日本では空気を吸うようにみんなが自然にそう思い込んでいましたけど、実際に原発の実態について、その認識を深めれば深めるほど、「原子力と言うのは、これほど頼りになって安全で効率のよい何事にも代えがたい非常にありがたいエネルギー源とはちごてんなぁ」と言う結論に行きつくのが、この問題に共通している現象ですので、こうした傾向が深まれば深めるほど、世論も大きく膨らみますし、こうした問題認識を深めれば深めるほど、脱原発世論が膨らまざるを得なくなるのが特徴です。
 脱原発署名も、日本共産党としても頑張って取り組んでいますが、他団体でもその取り組みが一気に推進されて行く事でしょう。そして、こうした取り組みに多くの皆さんが全国津々浦々で行き当たる事になりますし、その時に、原子力について関心を示して、認識を深める事になれば、誰もが原子力技術が本質的に未完成で人類のコントロールが到底及んでいないレベルに有る事に気付く事になって、脱原発と言う取り組みがまた一回り膨らむ事でしょう。
 これに呼応した集会も旺盛に取り組まれて来ています。明日、2日には東京・明治公園で午後1時から全国集会が、中和地域でも、今月11日に夕方6時から、大和高田市のJR東口広場で予定されているようです。
 必要な事は、原子力の延命に力を注ぎ続けても、この本質的に未完成な技術を克服する事は、新たに実用化し本格稼働しようとする自然エネルギーの活用術の研究開発よりもはるかに可能性が有りませんし、時間とお金と知恵と労力の無駄遣いにしかならない道に他なりません。人類の営みに欠かすことのできない、こうしたエネルギー分野で今後もしっかりと利潤を確保しようとするならば、理にかなった方向で、研究開発に力を注ぐ事こそ理解も得れるし、人類を放射能汚染の危険から回避させる事もできるし、自然の恵みを原料とするこの分野こそ、自然の摂理にかなった道に他なりません。
 さぁ、科学者の皆さん。経済人の皆さん。政治家の皆さん。得体の知れない放射能なんかを相手にするより、この道を歩んで行く方がはるかに全うな取り組み、行いだとは思わはりませんか。
 釈迦に説法でしょうが、電力確保と銭儲け、決断が求められます。













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川西町議会議員
芝 和也

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